情熱のカムアラウンド

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心の感じるままに。カーリングをメインに様々なスポーツを追いかけて。駆け出しスポーツライターの人生奮闘ブログ。

やっぱり現地に行った方がいい!! 駆け出しスポーツライターの僕が赤字でも現地に行く理由

 

いやー、一気に暑くなりました。

気象庁によると、関東地方は昨日梅雨明けしたようですね。

僕は、噴き出る汗を拭いながら弁当配達の毎日です。

 

突然ですが、今週末に札幌へ行ってきます!!

『どうぎんカーリングクラシック』というカーリングの大会の取材です。

 

カーリングには、シーズンを通して「ワールドカーリングツアー」と呼ばれる賞金大会が開催されています。欧米と北米での開催がほとんどなのですが、『どうぎんカーリングクラシック』は日本で開催されるワールドカーリングツアー大会の1つ。日本のトップチームだけでなく海外の強豪チームも集う楽しみな大会です。

 

正直なところ、先週くらいまで現地に行くか迷っていました。

 

簡単に僕の現状を整理すると、

 

・ネットや紙媒体に書いた経験が僅かしかない。

・現時点で媒体への売込みもほぼ出来ていない状態。

・ライターでの収入がほとんどない。

・生活費はアルバイトで賄っている。

・取材等の活動はほぼ100%自腹で、やればやるほど赤字。

 

よくこれで図々しくスポーツライターと言えたものだと、自分で書いていて恥ずかしいのですが…。ここまで赤裸々に書いた勇気ある自分をある意味褒めたい(笑)。もちろん努力不足も否めませんが、業界未経験から無謀に飛び込んだ駆け出しライターゆえの厳しい事情です。僕の場合、バイトの休みをいただく分、給料も減ってしまいます。

 

それでも僕が現地に行くことを決めたのは、ライターとしての先行投資だと思っているからです。

 

僕は平昌五輪の現地に行きましたし、国内の大会も全てではありませんが、予算と時間の許す限り足を運んでいます。記事執筆の実績が少ない分、現地に足を運んでいる実績は貯めておく。それは、どこかの媒体が記事を書いてくれる人を探している時や、こちらから媒体に働き掛ける時に、数少ない僕のアピールポイントになると思うからです。現地に足を運んでいる実績があれば、取材対象にもこちらの本気度がより伝わると思います。

 

もし、業界未経験からスポーツライターになりたいと思っている方がいたら、あらかじめ現地に足を運ぶための費用を運転資金として貯めておくことをおすすめします。この運転資金が足りなかったゆえに僕は苦しんでいます。まあ、一見悲惨に見えるこの状況を楽しんでいる自分がいるんですけどね。

 

現地に足を運ぶことには、もう1つ理由があるのですが、長くなりましたのでまた次回に。

 

 

リスタート!!

今日からブログを再スタートします。

 

長い間止まっていた状態から何かを再開するのは、意外にハードルが高い。

何回も書き始めようと思っていたけど、いざとなると心が構えてしまって後回し。

 

最も厄介だったのは、

「ライターらしいことを書かなければ」という勝手に芽生えた呪縛。

 

カーリングをはじめとするスポーツのこと。フリーライターという生き方。単に日々思いついたこと。ありのまま思うままに日記のように書こうとして初めたブログなのに、平昌五輪で記事を書いてからおかしくなってしまいました。それは、いつの間にか、駆け出しの実績もないライターが、背伸びして“ライターらしい”ことを書こうとしていたからです。時々、それに気付いてはいたのに、中々抜け出せなかった自分が恥ずかしい。

 

これからは、「こんなフリーライターもいるんです」ぐらいの身軽さを思い出して書いてみようと思っています。どう思われてもいい。ライターらしくなくてもいい。元々、僕は絶対にフリーライターとして生きていこうと決め込んでいるわけでもないです。もちろん、中途半端な気持ちでフリーライターをやっていませんが、僕がいくつかやりたい生き方の1つがフリーライターでもあるから。

 

色々考える前に、とりあえず思いついたことをやろう。問題が生じたら、その時に考えればいい。そう考えたら、気持ちが楽になって書くことができました。

 

ライターどうこう以前に『自分らしく』あればいいかなと。

 

 

世の中には、固定観念から生まれた『世間的ならしさ』というものが存在します。

 

例えば、職場で考えれば「上司らしく」「新人らしく」を求められることもあるでしょう。性別なら「男らしく」「女らしく」だったり。ひと昔前には、30台になってもお嫁にいかない女性は、行き遅れと受け取られる時代もありました。これは、年齢的らしさと解釈することができます。

 

だけども晩婚化の今の時代、30歳を過ぎて結婚していない女性を、行き遅れと表現することはまずありません。老いも若きも男も女も、人々の生き方が多種多様になった今、そういった『世間的ならしさ』の物語は、終わりかけています。だからこそ、「自分はどうしたいのか? 」「自分はどう生きたいのか? 」という『自分らしさ』をしっかり考えることが大切になってくる。

 

これは、大学生の頃、面白くて受講していた民族誌の講師が話していた言葉の受け売りです。講師が、周囲の就職活動モードになじめない学生からの質問に対して答えたこの言葉は、今でも僕の宝の言葉です。

 

もし、皆さんが毎日の生活に漫然と違和感を感じることがあったら。

『世間的ならしさ』に縛られていないか?

『自分らしさ』から乖離していないか?

カフェでコーヒーでも飲む時間をとって、ゆっくり考えてみることをオススメします。

 

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

認識されていなかった『スポーツの大前提』 ~日大アメフト部の悪質タックル問題に思う~

 

先日、知り合いのライターさんからメールをいただいた。

 

「アメフト詳しいですか? ニュースサイトで記事を書ける人を探しているみたいです」

 

今や誰もが知っている日大アメフト部の悪質タックル問題の件だ。雑種のスポーツ好きという意味では、普通の人よりはアメフトを知っているとしても、詳しいと言えば嘘になる。単なる一個人の意見を寄稿させていただくのも先方の趣旨には合わないだろうと思い、お断りさせていただいた。花粉症の季節が終わったというのに相変わらず体調が優れず、しかも平昌五輪の遠征費用の埋め合わせでバイトは無欠勤状態という自分の事情もあった。ただ、せっかくの機会なので、個人的な意見としてブログで述べてみたい。

 

 

「これはやっちゃダメなやつだわ」

 

それが、テレビでタックルの映像を見た最初の感想だった。パスを出した直後のアフタータックルなら、まだ話は分からないでもない。しかし、このタックルはパスを出してから数秒たっている。間違いなくタックルを制止する猶予が充分にあった。心配された選手の怪我の状態は、試合から数日後に左足に軽い痺れが出たものの神経に損傷は見当たらず、後遺症が残る可能性は極めて低いそうだ。日常生活を脅かす怪我にならなかったことだけが唯一の救いだろう。

 

小さい頃、ラグビー好きな父親の影響でテレビの大学ラグビー中継はテレビでよく見ていた。それに対してアメフトは、大学日本一を決める甲子園ボールくらいしか視聴の記憶がない。楕円級のボールを扱う陣地取りの競技である両者。その大きな違いの1つとして父親に教えてもらったのが、ボールを持たない選手へのタックルが認められているか否か? ということだった。

 

ラグビーにおいては、ボールを持たない選手へのタックルはノーボールタックルという反則になる。そして、例えボールを持っていた選手へのタックルであっても、首筋に引っ掛けるような危険なハイタックルは反則で、程度によってはシンビンと呼ばれる一定時間の退場処分が科せられる厳しい反則になる。

 

一方、ボールを持たない選手のぶつかり合いは、アメフトの陣地取りの攻防には欠かせない。わかりやすく言うと、オフェンス側の一部の選手の役割は、相手陣地への侵入ではなく、陣地取りの障害物となる相手ディフェンスを取り除いて味方の時間と道を作ること。その過程でボールを持たない選手同士が、ディフェンス側は相手のボール保持者を追いかけようとし、オフェンス側は味方のボール保持者を守ろうとして衝突する。そのせめぎ合いはアメフトの醍醐味の1つでもあるだろう。

 

他の球技を見渡しても、ボール保持者でない選手への関与が認められているのはかなり珍しいように思う。だとしても、それゆえに悪質なタックルを生む隙を作ってしまったと考えてしまうのは、アメフトという競技そのものの娯楽性の否定になってしまう。そもそも、今回の悪質タックルは陣地取りの攻防とは無関係だ。

 

今のところ、日大アメフト部の選手の言葉と監督コーチの言葉は大きく食い違っている。どちらに真実があるかはおおよその検討がつくが、真相の究明は第三者委員会や今後のメディアの追及に任せるとしよう。

 

それにしても、そもそも、なぜ大学スポーツの一競技におけるワンプレーが、アメフトに携わる人のみならずスポーツ庁長官や他競技の指導者や選手、そして多くの一般の人達を巻き込む関心事となったのか?

 

僕はこの疑問に立ち返って単純に考えてみた時に、この悪質タックル問題の正体が見えた気がした。

 

僕がテレビでタックルの映像を見た最初の感想。それは、おそらく多くの人が持った感想と似ているのではないだろうか。そうであるならば、その理由は僕たちの中で無意識にというか自然に育てられているスポーツの大前提があるからだ。

 

スポーツマンシップを著しく逸脱するような行為は、どんなことがあっても断じて許されない”という大前提が。

 

ファンを含めたスポーツ関係者のみならず、みなが共通して持っている認識。それは、たとえルールブックに細かく明記されていなかったとしても、ありとあらゆるスポーツに存在する大前提の但し書きでもある。しかし、残念ながらあの悪質タックルには、その大前提がかけらさえも残っていなかった。だからこそ、多くの人にとって異質で受け入れがたい光景に見えた。スポーツファンは「これはやっちゃダメだ」と過敏に反応し、スポーツに携わる人達は「あってはならないことだ」と断罪したのではないだろうか。

 

今回の悪質タックルは、受けた相手の選手生命を脅かすだけでなく、タックルをした選手の選手生命をも奪ってしまった。監督の指示に従わなければ試合に出られないという一種の恐怖による求心力がそうさせたのか。監督の指示を上手く表現できなかった選手の自己判断の乏しさがそうさせたのか。どちらにしても、監督・選手を含めた現在の日大アメフト部は、スポーツの大前提が正常に認識されていない麻痺状態であったのは間違いないだろう。スポーツマンシップを常に心に持つゆとりさえ失った集団。それが、悪質タックルを回避できなかった本質である気がしてならない。

カーリング女子世界選手権から 大きな飛躍感じさせる小穴桃里選手の2投

 

こんにちは。katsuspoです。

 

カナダのノースベイで開催されているカーリング女子世界選手権。日本代表は、4試合を終えて31敗と中々いいスタートを切っています。

 

ネットやテレビで、平昌五輪代表がペアを組んだミックスダブルスの日本選手権ばかり取り上げるのには少々がっかりでした。それでも、日曜日でミックスダブルスの日本選手権も終わって、世界選手権のニュースが増えるかと思いきや、潮が引いたようにカーリングのニュースは減る有り様。メディアの結論は、カーリングに需要があるわけではなく、LS北見に需要があるということなんでしょうか。さびしい限りです。

 

さて気を取り直して、話を進めましょう。まずは、今回のカーリング世界選手権の概略から。

 

今回のカーリング世界選手権に出場しているのは13ヵ国。これまでの12か国から参加国が1つ増えました。決勝トーナメントへの出場条件も変わっています。今までは、予選リーグの上位4チームが自動的に決勝トーナメント進出でしたが、今回は予選6位のチームまでチャンスがあります。予選1,2位のチームは自動的に決勝トーナメント進出。残りの2枠は、予選3vs予選6位、予選4vs予選5位の決定戦を行い、その勝者に与えられます。

 

次に出場しているチームです。平昌五輪とは別のチームで参加している国が結構ありますが、平昌五輪金メダルのスウェーデンと銀メダルの韓国からは同じチームが出場しています。そして、注目なのはカナダとスイスのチーム。五輪でまさかの予選敗退を喫したカーリング大国カナダ。地元開催の今大会に出場するのは、2014ソチ五輪金メダリストのジェニファー・ジョーンズのチームです。かつて世界最高のスキップと謳われたジェニファー・ジョーンズは、多くのカーラーたちが憧れるカーリング界のスターです。そして、平昌五輪ミックスダブルスで金メダルを獲得したケイトリン・ローズもこのチームのメンバーです。同じく五輪で予選敗退したスイス。スイスは、20142016年の3連覇を含め、直近6年で4回世界選手権を制している超強豪国です。今回は、20142016年の世界選手権で優勝したビニア・フェルチャーのチームが出場します。2016年の世界選手権では日本代表のLS北見と決勝を戦ったのも記憶に新しいところ。五輪に負けないような豪華な顔ぶれが揃いました。

 

そんな強豪たちと戦う女子日本代表は、富士急のメンバー。今回は、西室淳子選手が出産を控えて妊娠中の為、代わりに北海道銀行に所属している小野寺佳歩選手がメンバーに入っています。

 

ここで、なぜ平昌五輪代表のLS北見が出場しないの? と思う人もいるでしょう。

 

日本が世界選手権の出場権を獲得している場合、世界選手権の日本代表は日本選手権の優勝チームなのですが、平昌五輪代表の男子SC軽井沢クラブと女子LS北見は日本選手権に出場していませんでした。日本カーリング協会が五輪代表チームは五輪本大会に専念してもらうという名目で、日本選手権に出場させないことを決定していたからです。この協会の決定に関しては、これまでの五輪イヤーの日本選手権が時期を遅らせて五輪後に開催していたこともあって物議を醸しました。

 

決定の良し悪しは別として、SC軽井沢クラブとLS北見以外のチームに日本代表として世界と戦うチャンスが与えられました。そのチャンスを生かしたのが、128日~24日に行われた日本選手権で初優勝した富士急というわけです。富士急は初の世界選手権出場です。ちなみに男子代表はteam IWAIが世界選手権に出場します。こちらも初出場になります。

 

ドイツとの初戦、日本は9エンドを終えて451点リードを許して、後攻で第10エンドを迎えます。カーリングのセオリーは、不利な先攻で相手を1点に抑え、有利な後攻で2点を取ること。第10エンドで2点取れれば勝利ですが、1点しか取れなければエキストラエンド(延長戦)を不利な先攻で迎えることになります。

 

このしびれる場面で、チームを勝利に導くショットを2投続けて決めたのが、スキップの小穴桃里選手でした。

 

ここでスキップについて、少し解説したいと思います。

 

スキップという言葉に関しては、今回の五輪で聞きなれた方も結構多いのではないでしょうか。五輪日本代表だと、男子の両角友佑選手や女子の藤澤五月選手がスキップですね。

 

スキップは、相手チームの狙いを読みながら自チームに有利となるショット選択を考え、デリバリーされたストーンが狙い通りの場所に置けるように、ハウス後方からスイーパーに指示を与えるのが役割。まさにチームの戦術をつかさどる司令塔です。通常のツアー大会では、日本選手権や世界選手権とは違ってスキップの名前がチーム名になります。今回の富士急であれば、チーム小穴となるわけです。

 

そして、スキップ=最後に投げる選手と結構思われがちなんですが、必ずしもそうではありません。

 

ポジション名は、最初に投げる人から順に、リード→セカンド→サード→フォースといいます。そして、スキップが担当するポジションを、スキップと言い換えるのが普通です。例えば、セカンドの選手がスキップのチームの場合は、リード→スキップ→サード→フォースと呼ぶことになります。スキップがフォースを担当するケースが多いので、フォースという呼び名を耳にすることが少ないのです。以前のスウェーデン女子代表には、リードの選手がスキップを務めるチームがありました。

 

富士急の小穴選手は以前からスキップでしたが務めていましたが、ポジションはフォースではありませんでした。2年前の日本選手権ではセカンド、昨年はサードを担当しています。チームの作戦を立てる司令塔は小穴選手でも、チームの勝敗を決定するショットを担当するフォースは西室選手でした。西室選手は北海道銀行小笠原歩選手と同世代で、かつてはチーム長野のメンバーとして、チーム青森と五輪代表権を争った選手です。若い富士急のメンバーの中で、数多くの修羅場を経験した唯一のベテラン。そういう意味では、富士急の大黒柱は西室選手でもありました。

 

そして、今シーズン。小穴選手は、出産を控えて妊娠中の西室選手に代わりフォースを担当することになりました。スキップとしてチームの作戦を立て、フォースとして最後のショットを担当する。チームの大黒柱として、その真価が問われるシーズンなのです。

 

ドイツ戦の第10エンド、小穴選手の1投目。彼女がデリバリーしたショットは、前にあった石の後ろに完全に隠れつつ、なおかつハウスの中央に1番近い石となる絶妙のカムアラウンド!! このファインショットで一気に形勢は日本有利に傾きます。ドイツは、直後のラストショットでこの石に触れることができません。日本の石がナンバー1のまま迎えた小穴選手の2投目。2点目を狙ったドローショットはハウス中央に止まり日本の勝利が決まりました。

 

思えば、初優勝を果たした日本選手権決勝。窮地を脱するナイスショットで北海道銀行に食らいつき、チームを見事逆転に導いたのも小穴選手でした。そして、初の世界選手権という大舞台、しかも初戦の勝敗を左右する中でみせた見事なラスト2投は、彼女の大きな飛躍を感じさせるものでした。

 

日本代表として世界と戦う経験は、彼女だけでなくチームにとっても何物にも代えがたい財産になるはず。今後の彼女たちの戦いぶりが楽しみです。

カーリングシーズンはまだ続きます。世界カーリング選手権はまもなく開幕です!!

 

お久しぶりです。現在、花粉症の攻撃にダウン寸前のkatsuspoです。先月28日に風邪と共に韓国から帰ってきました(笑)。

 

実は、先月19日にニュースサイトから記事執筆の依頼をいただき、何とか4本ほど寄稿することができました。そのため、『駆け出しライター、平昌五輪現地に殴り込む』の更新が先月18日を最後に止まってしまいました。帰国後に更新を再開するつもりが、体調不良に甘えつつズルズルと……私自身の怠慢です。ゴメンナサイ。タイトルは継続しないかもしれませんが、私なりに感じたことや伝えたいことは後程ぽつぽつと触れるつもりでいます。

 

話題をカーリングに変えましょう。

 

現在、ミックスダブルスの日本選手権が青森で開催されています。五輪の熱がまだ冷めやらぬ間の開催。しかも、男女五輪代表のペアが3組出場ということもあり、前売りチケットは、かなり早い段階で完売していました。

 

そして、畳みかけるように世界カーリング選手権もスタートします。女子は3月17日(日本時間18日)からカナダのノースベイで、男子は3月31日からアメリカのラスベガスで開催です。

 

私も平昌五輪同様、青森→ノースベイ→ラスベガスと殴り込みたいところですが、今回は遠征できません。五輪現地滞在の赤字を埋めるべくバイトに精を出さなくてはいけないので。なんせ、2月はバイト出勤3日だけですから…。ということで、このブログからカーリング関連の情報を発信しつつ、今後のライター活動を練っていきたいと思っています。

 

世界カーリング選手権は、NHKBS1で放送されますので、ぜひ多くの人に見て欲しいです。一緒にカーリングの奥深さを感じましょう!!

 

 

 

 

 

駆け出しライター、平昌五輪現地に殴り込む⑥ 予選リーグここまでの勝敗載せておきます

 

カーリングのリアルタイム検索で、“楽しい”や“面白い”の文字が躍っているのを見て、「だろー! 」と嬉しくなっているkatsuspoです。何よりも、多くの人を釘付けにさせている男女カーリング日本代表の熱闘に感謝しなければなりませんね。

 

男子は午前のアメリカ戦に勝利し、32敗。今日試合のない女子は、昨日まで41敗。どちらも予選突破が狙えるいい位置につけています。多分、男女とも63敗が予選突破当確、54敗でもタイブレーク(勝敗が並んだ場合の決定戦)には進出できそうな気配。ここまでの勝敗を成績順でまとめたので、とりあえず載せておきます。ただの情報です。

 

男子

スウェーデン  5勝0

カナダ            4勝2敗

スイス            4勝2

日本               3勝2

イギリス         23

アメリカ         2勝3敗

ノルウェー      2勝3

イタリア         2勝3

デンマーク      1勝4敗

韓国                14

 

男子の予選突破のライバルは、既に上位のカナダ、スウェーデン、スイスと対戦済みで23敗のイギリスになりそう。日本は、今日夜のスウェーデン戦か、20日のカナダ戦のどちらかに勝利を収めることができると、予選突破がぐっと近づくと思います。もし、両者に敗れたとしても、残りのデンマークと韓国から勝利を収めればタイブレーク進出の目がありそう。

 

女子

スウェーデン               5勝0

日本                            41

韓国                            4勝1

イギリス                     3勝3敗

中国                            3勝3敗

カナダ                         2勝3

アメリカ                     23

スイス                        1勝4敗

OAR(ロシアの選手)     14

デンマーク                 14

 

女子は残り4戦全てが世界ランク上位ですが、大崩れしない安定感を維持できれば、22敗で乗り切ることは充分可能。3連勝後に嫌な負け方をした後、次の試合をしぶとく制したという流れが、2年前に準優勝した世界選手権の時とそっくりなのも個人的には心強い。ここまで全勝のスウェーデンと、強豪を次々と撃破し1敗キープの韓国は予選通過濃厚か。他に予選通過に絡んできそうなのは、序盤3連敗の後に2連勝と巻き返している優勝候補カナダと、ここまで33敗のイギリス。日本はどちらかに勝利して、振り落としておきたいところです。

駆け出しライター、平昌五輪に殴り込む⑤ 思わぬプレゼント

 

あんな雄姿を見せられて、感動しないわけがない。

2月14日。ノルディック複合ノーマルヒルの後半距離。前半のジャンプを3位で折り返した日本の渡部暁斗が、先頭の2人に追いついた。彼の後方にいた2人も併せて先頭は5人の集団。その中には、エリック・フレンツェルもいた。ソチオリンピック金メダルにしてワールドカップ5シーズン連続優勝。渡部暁斗の金メダル獲得に立ちはだかる最強の王者だ。

位置取りを微妙に変えながら周回を重ねた5人の先頭集団は、やがて4人、3人と絞られていく。渡部もフレンツェルもその中に残っていた。どうやらメダルは確定。あとはその色だけ。メインスタンドに設置されているオーロラヴィジョンには、一番後方の渡部が2人についていく姿が映し出される。

「渡部、頑張れー!!」

自然と声が出た。既にコーヒーを地面に置き、立ちっぱなし。もはや座席は荷物置きの役目しか果たさない。レースは、最後の周回途中で渡部とフレンツェルの一騎打ちに。渡部が最後まで残った。その最後の力を振り絞る力走に、自然と目頭が熱くなった。

日本にとってのノルディック複合は、前半のジャンプでリードを奪い、後半の距離を逃げ切る競技。萩原健司さんがワールドカップで勝ちまくっていた頃の記憶が強い者としては、いまだにそのイメージが抜けない。だから、ルール改正でジャンプのアドバンテージが減らされた後に、日本勢が苦戦する様子に疑問も持たなかった。

日本人がクロスカントリーで勝つことはできない。勝手にそう決めつけていた。

しかし、どうだろう。僕の目の前で、欧米人と互角以上に渡り合っている日本人が映っている。「ジャンプでリードして逃げ切るのはつまらない」と言って、それを有言実行する日本人が。“できない”と決めつけていたイメージを、“できる”に変えてくれる日本人が。

「頼む!! 勝ってくれ」

これ以上頑張れなんて声はかけられない。僕は手を拝むように合わせ、祈りながら見つめていた。頭のどこか片隅でフレンツェルが有利な気はしていた。ただ、後から思い返すと、なぜ“勝ってくれ”だったのだろうと思った。通常、何かに祈るなら“勝ってくれ”ではなく“勝たせてくれ”だ。でも、今ようやくわかってきた気がする。僕は祈るのではなく、お願いしていたのだ。僕が決めつけていた“できない”を“できる”に変えてくれた渡部暁斗に、勝つ姿を見せて欲しいと。

昨年の夏、札幌の大倉山ジャンプ場の迫力に圧倒された時、一度くらいは斜面を飛んでくる選手の景色を観てみたいと思った。だから、20日まで空くカーリング観戦の間に1つぐらい別の競技を観ようと思った時、スキージャンプが浮かんだ。帰路を考えて、明るい時間帯に開催のノルディック複合ノーマルヒルに決めた。平昌に向かったのはそんな軽い気持ちだった。

クロスカントリーの魅力。心を激しく揺さぶる雄姿。まさか、こんな思わぬプレゼントをもらえるとも知らずに。

「今日は(テレビの)チャンネルを変えられなかったんじゃないかな」

オリンピック前に「つまらなかったら、チャンネルを変えてくれてもいい」と話していた渡部暁斗は、試合後そんなユーモアで好勝負を表現してみせた。

20日にはノルディック複合ラージヒルが残っている。彼が会見で話した通り「金への再挑戦」だ。残念ながら、僕は同じ時間帯にカーリング観戦の真っ最中。その再挑戦をリアルタイムで見ることができない。

それならば、今度こそお願いするのではなく、ちゃんと祈ることにしよう。
渡部暁斗を“勝たせてくれ”と。