情熱のカムアラウンド

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心の感じるままに。カーリングをメインに様々なスポーツを追いかけて。駆け出しスポーツライターの人生奮闘ブログ。

真夏の夜の出来事~プロに求められることとは?~

 プロスポーツのあるべき姿は、こんなものではないはずだ。 

 

 昨日行われた、亀田興毅とランダエダの世界王座決定戦。その微妙な判定に、不満や疑問の声が相次いでいる。世界タイトル戦としては、内容的にも乏しく、亀田の実力を疑問視する見方も多い。しかし、彼に一番足りないものは、プロのスポーツ選手という自覚ではないだろうか?

 亀田興毅は、日本で一番有名なプロボクサーだ。ボクシングに馴染みのない人でも、亀田なら知っている。人気低迷がささやかれるボクシング界において、突出した知名度を誇る亀田の行動や言動は、少なからず一般の人がもつボクサーに対するイメージにつながる。相手をおちょくり、挑発し、睨み付ける。どんな大人の前でもタメ口だ。ボクサーに対して、そんな野蛮で礼儀知らずのようなイメージを抱かれることは、ボクシング関係者やファンにとって、明らかにマイナスだし、悲しい。

 つい先日、日本では、大相撲名古屋場所における露鵬の暴力行為が取りざたされ、世界では、ワールドカップ決勝でのジダンの頭突き行為が世論を賑わせた。人それぞれの解釈はあるだろう。しかし、スポーツの頂点に立つプロの選手は、そのスポーツのプロを目指す人達の目的であり、そのスポーツを見る人達の基準だ。亀田自身が望んだ望まないにかかわらず、人気のあるプロである以上、その自覚は持たなければならない。世界チャンピオンとなれば尚更だ。もちろん、亀田の所属する協栄ジムにも、彼にプロとしてあるべき姿を教えていく責任がある。でも、全てを周りの大人達の責任にするとしたら、甘えであろう。亀田はまだ19歳。特に日本では、とかく「まだ若いのだから」と擁護する傾向もある。しかし、年齢を言い訳にはできないのが、プロの世界というものではないだろうか。亀田には、まだたくさんの時間が残されている。誰もが文句のつけられない実力をつけることと並行して、プロとしての自覚と成長を期待したい。

 

 ボクシングはもっと素晴らしいスポーツなのだ。