情熱のカムアラウンド

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心の感じるままに。カーリングをメインに様々なスポーツを追いかけて。駆け出しスポーツライターの人生奮闘ブログ。

サッカー

一段階引き上がった攻守の切り替え 〜サウジ戦雑感〜

昨日、友人からLINEメールが届きました。 「手短でいいので伺いたい。サウジ戦の総評は如何に? 原口のハードワークが光っていたよね?」 勝手に“執筆依頼”と受け取って書き始めました。単なる感想になるのは覚悟の上で。 結論から言ってしまうと、最終予選の…

勝敗ではなく、試合内容に興奮したい

今月14日、卓球の平野美宇選手が、中国のトップ選手が集まる中国スーパーリーグへ参戦するため日本を発った。彼女は先日、卓球のW杯で日本人初、しかもW杯史上最年少となる16歳での優勝。中国勢が不参加だったこともあるけれど、準決勝、決勝は共に世界ラン…

無風状態では当確ランプはつけられない 注視したい守護神達の奮起

「最終予選では1つのミスが命取りになるというのは、もちろんわかっていたが、起こってしまった」 (UAE戦後の長谷部誠のインタビューより) W杯最終予選では1つのミスが命取りになる。その意識が実感に変わったのが、まだ9試合も残している初戦だったのは…

UAE戦で見た光景 〜少なき競争の代償〜

日本が1-2で敗戦したUAE戦を見てから数時間後の深夜、サウジアラビア対タイの試合を見た。 ホームのサウジアラビアは、ボールを保持しても特筆する怖さを感じなかった。タイの守りは、ブロックは作っていたがボールを奪い取る迫力はなかった。ただ、タイの攻…

出てこい、男子五輪代表の“澤穂希” 〜リオ五輪サッカー ナイジェリア戦〜

4−5 予想外のスコアだった。 しかし、実際に試合を見てみるとそれほどの驚きはない。 日本には失点されるだけの甘さがあった。ナイジェリアには得点されるだけの緩さがあった。 DF陣が敗因のやり玉に挙げられている。 それよりも気になったこと。 この試合…

爪を研ぐ者

私事だが、10日ほど前に語学試験があった。学生時代に培った一夜漬け根性よろしく勉強に追われていたのだが、おかげで録画していたスポーツ番組が随分と溜まった。不合格の失意に浸る間もなく、録り溜めていた番組を視聴していく。なでしこのアメリカ遠征、…

日本に足りない「必死さ」と与えてしまった勇気

日本代表の記事を書こうとして、こんなにも気が重かったのは初めてな気がする。 たとえ日本代表がどんな時でも、書こうとすればそれに見合うだけの熱があった。ふがいない戦いをすれば、やるせない思いが私を突き動かしてくれた。残念な敗戦があれば、悔しさ…

ブームを文化にする第一歩は、「やってみたい」のハードルを下げる 〜なでしこ感動の受け皿〜

私が小学校4年生のクラス文集に書いた将来の夢は、「ラグビー選手になりたい」だった。明治大学出身の担任の先生がラグビーボールを持参して、興味を持ったクラスの子供達と昼休みの時間に遊んでくれた。ただ楽しいという感動からくる無垢な夢だったのだろ…

「勝てるチーム」か「負けないチーム」か

今から数時間後、準々決勝の先頭を切って、世界ランク1位にして優勝候補最右翼のドイツと世界ランク3位で前評判の高いフランスが激突する。間違いなく、準々決勝最高の好カードだ。一部には、事実上の決勝戦と言う声もある。 恥ずかしながら、今大会のフラ…

優勝候補のピーキング 「ピースがはまった」オランダ戦

「いつもハラハラ、ドキドキさせてすみません」 試合後に苦笑して語る佐々木則夫監督の表情は、予選よりも自信に満ちて見えました。そう見えたとしても仕方がないくらい、点差以上に会心の勝利でした。決勝トーナメント1回戦。なでしこジャパンはオランダを…

大儀見優季の「頑張り方」

「守備で貢献できない分、攻撃で貢献したい」 これは、別競技になるが、以前ある代表選手が世界大会前に発したコメント。このコメントを聞いた時、私は心中穏やかではなかったのを覚えている。 もし攻撃で貢献できなかったら、彼女は何をもってチームに貢献…

課題と収穫と勝ち点3〜対スイス戦〜

日本1−0スイス 得点はPKの1点のみ。全てが良かったわけではなく、また全てが悪かったわけでもない。そんなクオリティの中で勝ち点3を獲得できた。そう考えると、今後の日本にとっていい試合だったのではないでしょうか? 以前にもブログで触れさせていた…

「背中を見せる事」で澤穂希が送り続けるメッセージ

「背中を見せる事」で貢献できる選手というのは、特別な存在である。 WBC(ワールドベースボールクラシック)でイチローが見せた背中。日本代表で中山雅史が若手に見せ続けた背中。そんな背中を見せられて、何も感じない選手はまずいない。 なでしこジャパンに…

「悪くはなかった」からの脱却を〜ACL初戦〜

2/24 ガンバ大阪0-2広州富力(中国) 全北現代(韓国)0-0柏レイソル 2/25 浦和レッズ1-2水原三星(韓国) 鹿島アントラーズ1-3ウエスタンシドニー(オーストラリア) ACL(アジアチャンピオンズリーグ)の初戦、日本の4チームは苦しいスタートを切った。 2…

ドルトムントが香川を救い、香川がドルトムントを救う日

やはり、香川真司とドルトムントの関係は特別なのだなと改めて感じます。 例え、マンUで不遇の時を過ごし、ドルトムントに戻って結果の出ない日々が続いていたとしても。 かつて、ドルトムントのブンデスリーガ2連覇に、大きく貢献した香川。香川を、名将フ…

今こそ日本代表の日本化を考えよう

日本がUAE戦に敗れた1月23日から8日後。就任からわずか約半年でアギーレは日本を去った。たった数日前までアジアカップの検証や日本代表の問題点を議論していたメディアは、今や次期代表監督は誰か? という話題で持ち切りだ。少し似ている。舌の根も乾かぬ…

2014年を振り返る〜W杯 足りなかった「覚悟」と「責任」

正直、イヤな予感がしていました。 勝利は、何よりの薬という効力を秘めている一方で、それゆえに課題が表面化されないという側面も持っています。健康診断で引っかからなかったゆえに、荒れた日常生活が改善されないように。 W杯前にタンパで行われたコスタ…

なぜ香川は輝けないのか〜忘却の代償〜

私が、ホンジュラス戦で一番気になった選手は誰ですか?と問われたら、私は香川と答える。失礼ながら、何の怖さも意図も感じられなかったホンジュラス代表への失望と同じくらい、香川のパフォーマンスは予想通りだった。そして、試合後の「自分も(ゴールを…

14年目のウラワ日記~レッズがくれたもの~

12月2日、さいたまスタジアム2002 前半27分、ポンテの同点ゴールが決まった瞬間に、「よし、これで決まりだ」と確信した。2点差以内なら優勝の条件からして、浦和の優勝はほぼ決定的だ。前半終了間際には、ワシントンが逆転ゴールを決めるおまけつき。ハーフ…

サアはマンUを救えるか?

先日行われた、マンチェスター・ユナイテッド対セルティックの一戦。マンチェスター・ユナイテッドは、思わぬ苦戦を強いられた。DF陣の甘さ。判定に苛立ち、低調なプレーのルーニー。そんな波に乗り切れないマンチェスター・ユナイテッドを救ったのは、ファ…

オシムサッカーを論ずる前に~日本代表が体現するもの~

最近つくづく思う。W杯惨敗の記憶はどこへいったのだろうかと。オシムが代表監督になって、“オシムジャパン”なるものがスタートすれば忘れられるほどの出来事だったのだろうかと。 監督が交代することで代表の問題が全て解決するのなら、これほど楽で有難い…

オシムジャパンの2試合を終えて

私は、高校時代に卓球をやっていて、今も、毎年OBとして母校の合宿に顔を出している。毎年、何かを教えたり、アドバイスすることの難しさを痛感するのだが、その中で最も難しいのが、悪いフォームが身についてしまっている子を教えるときである。 何もクセが…