熱戦にただただ感動 ラグビーW杯南アフリカ戦
別記事を書いている手が止まった。あまりの熱戦に眠気が覚めた。
場所はラグビー発祥の地イングランド。相手は世界ランク3位、過去優勝2回の南アフリカ。すごい事が起こっている。
南アフリカがリードすれば、すかさず日本が追いつく展開。スタジアムの空気は少しずつ、しかし確実に日本の応援に傾いている。後半22−29から同点に追いついた見事なトライ&ゴール。あまりの感動につぶやく言葉が声にならない。
29−32で迎えた後半終了目前。日本は渾身の連続攻撃で敵陣深くに攻め込み、南アフリカに反則。日本はタッチキックを蹴って、ラインアウトを選択。同点のペナルティキックは狙わない。スタジアムの興奮をバックにアナウンサーの実況にも力が入る。
「引き分けは狙いません! 日本は勝ちにいきます!」
もうただ見ていようと思った。ただただ、彼らの戦いが格好良くて誇らしくてたまらなかった。ラインアウトから大人数でゴールラインになだれ込むモール。スクラムからの連続攻撃。既に時計の針は83分になっているが攻撃は終わらない。
右へ右へと続けた攻撃を、中央へ戻すとそこから一気に左サイドへロングパス。その瞬間、はっとした。執拗に阻んできた南アフリカの守備網が薄くなり、トライへの視界が開けていた。
34−32。そしてノーサイドの笛。
過去出場したワールドカップは全て一次リーグ敗退し、1勝を挙げること自体が健闘だった日本の歴史的な勝利。でもそんなこと今はどうでもいい。今日の彼らはとにかく最高だった。見る人の心を揺さぶり、勝利を得るに値する姿だった。
やっぱりスポーツって素晴らしい。